2018年3月6日火曜日

羊の木


☆☆☆★★     吉田大八     2018年

舞台は富山にある架空の町、魚深市。
政府の極秘プロジェクトで、6人の殺人犯を市で受け入
れることになる、というところから話は始まる。受刑者
の刑期を短縮したうえで、人手不足の過疎の町に住まい
と職を与え、10年間生活するという条件で定住させて更
生をはかるというプロジェクトで、これも架空のもの。
……架空だと思う。
この魚深が、のろろ様という気色悪い神を祀ってきたと
いう設定で、年に一度、のろろ様が海から上陸して街を
練り歩く間、住民はその姿を見ないように家に閉じこも
る。「のろろ祭り」なる変な祭りである。受刑者たちと
「のろろ祭り」が邪悪な共振をすることで、カタストロ
フが発生しそうになるのを、市役所の職員の錦戸くんが
どうにか食い止められるのか…。

観終わって、舌の上にざらっと嫌な味が残るような感じ。
そういうのは嫌いじゃないけど。というか好きだけど。

優香がエロい役を与えられていて、すごくしっくりきた。
我々はこれまで「優香をエロい役で起用する」という、
当たり前のことができていなかったのではないだろうか?
深く内省する必要があると思う。

                                    2.25(日) TOHOシネマズ新宿


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