2018年1月7日日曜日

読書①


『愛に乱暴』
吉田修一 著  新潮文庫

年末年始でさらっと読むことができる分量が
ちょうどよし。読みやすいし、次が気になる。
「次が気になる」ような本をあまり読まない
ので、ひさびさに味わう感覚だった。

どんな話かと問われれば、まあ「不倫のはな
し」と言うのがいちばんざっくりとこの小説
を表すことができるだろうか。夫が不倫して
いることに勘づき始める女性が主人公である。
女性の日記とおぼしき文章が章の前後に挟み
こまれるが、これがとても重要な役目を担う。

先日「ネコメンタリー」という番組で吉田修
一と2匹の猫との暮らしぶりが紹介されてい
たが、猫の可愛さもさることながら、それ以
上に部屋のスタイリッシュさに目を奪われた。
吉田修一のあの見方によってはフランス人の
ような風貌もあいまって、もうわたしの中で
はカッコいい作家の堂々1位である。



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