2017年11月26日日曜日

ブラッド・ダイヤモンド


☆☆☆★   エドワード・ズウィック   2007年

シエラレオネのダイヤモンド採掘をめぐる血塗られた抗争
と搾取と悲劇をレオ様主演で描く。政府とRUFという人民
解放軍みたいなのとの内戦状態で、何万人という難民が発
生しており、RUFは子どもを拉致して洗脳し、兵士にして
いる。人権団体やジャーナリストも押し寄せているが、レ
オ様は南アフリカ生まれの元傭兵という設定。これまでも
紛争地帯で際どい取引を成功させて闇社会で生きて来た、
筋金入りのタフガイである。

いろいろあって子どもを拉致されたソロモンを相棒にして
幻のピンク・ダイヤモンドで儲けようと企み、戦場を駆け
抜ける。この戦場が、なぜかちっともハラハラしない。レ
オ様が死ぬわけないからというのも一因かもしれないが、
どうも漂白された戦場という気がした。死臭がしない。
ソロモンが難民キャンプで家族と再会するところなど、少
しわざとらしいところもあり、だいぶ興を削がれる。題材
がリアルでいくらでもおもしろくなりそうなだけに、惜し
い。

                                                11.18(土) BSプレミアム


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