2017年10月4日水曜日

読書⑧


『ハワイイ紀行 【完全版】

池澤夏樹 著   新潮文庫

旅行のお供に持って行った。フライトは片道7時間強ある。
行き帰りで半分ちょっと読み、帰国してから残りを読んだ。
端的にいって素晴らしい本である。深くて、おもしろくて、
ためになる。

当方恥ずかしながらハワイイについては何も知らず、ビー
チとリゾートホテルと火山ぐらいしかイメージを持ち合わ
せていなかった。しかし、おもに帰りの飛行機でこの本が
どんどんおもしろくなっていって眠るどころではなくなり、
今はもう一度ハワイイに行きたい気持ちでいっぱいである。

フラ、レイ、音楽、植生、地形、ハワイイ語、神話、キャ
プテン・クック、歴史、サーフィン、……さまざまな観点
からハワイイを知るために格闘した池澤夏樹の3年間の記
録が結実したのがこの本ということだ。氏はこういう仕事
に向いているとみえて、とても有能である。



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