2017年6月17日土曜日

メッセージ


☆☆☆★     ドゥニ・ヴィルヌーヴ     2017年

宇宙から12体の巨大なばかうけが飛来する映画としてすっか
り有名な原題"ARRIVAL"を観て来た。
昨年のInterBEEでこの映画の音響デザインを担当した人物の
講演を聞いて興味を持っていたからである。その方、『ロー
ド・オブ・ザ・リング』シリーズや『ホビット』シリーズな
ど世界的な超ヒット作を手がけている音響デザイナーだった
のだが、あいにくファンタジー映画に興味がないため1本たり
とも観たことがなくて、自分の不勉強を恥じたものである。

『2001年』のモノリスとは違い、この「物体」には宇宙人が
乗っていることが序盤から分かっている。問題は、言葉の通
じない彼らが「何のために」地球に来たかを質問したいのだ
けど、相手の答えは分からないし向こうがこちらの質問を理
解したかどうかも分からんじゃないかということで、気鋭の
言語学者(エイミー・アダムス)と物理学者が呼び出されて
宇宙人との究極のコミュニケーションを図るというなかなか
おもしろい趣向である。物理学者がもうちょっと活躍してく
れるとよかったのだが。

                                             6.11(土) 渋谷HUMAXシネマズ


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