2017年4月4日火曜日

お嬢さん


☆☆☆★★    パク・チャヌク   2017年

パク・チャヌクは『渇き』が印象に残っていて、『イノ
セント・ガーデン』はパスしてしまったが、ずっと気に
なっていた。このたび145分の大作を上梓した("上梓"は
しか使いません 校閲部)と聞いて、魅了されるか心底うんざり
するかのどちらかだと確信し、観に行くことにした。

戦前の朝鮮。貧民街でスリの技術を身に付けてたくまし
く生きている孤児の少女スッキが、詐欺師と結託して莫
大な財産を相続する令嬢に侍女として取り入り、世間知
らずな「お嬢さん」をたぶらかして詐欺師と結婚させる
計画を企てるが……という話。
映像に力があるのは『渇き』で実感していたが、今回は
原作があるからかストーリーもうまく機能しており、2
時間を越しても飽きずに観られた。もちろんエロスもバ
イオレンスもてんこ盛りである。韓国人俳優たちのたど
たどしい日本語がまた異様さを倍加させる。韓国映画っ
てあまり「思わせぶり」で引っ張ったりしないよね。何
かほのめかしたら、もう次にはそのものずばりのシーン
が来る感じ。けっこう好きです。

                            3.26(日) TOHOシネマズ シャンテ


0 件のコメント:

コメントを投稿