2015年8月9日日曜日

盛夏の読書


『先生はえらい』
内田樹 著      ちくまプリマー新書

ウチダ先生による「学び」の神髄。
「先生はえらい」というタイトルはもちろん額面どおり受け
取ってはダメで、「えらい」と思ったひとから「勝手に学び
取ってしまう」のが学びなのだ、ということを新書1冊かけ
て解説している。中でそう書いてあるからそうなのだろう
が、ジャック・ラカンが言っていることを分かり易く言い直し
ただけらしい。そうやって種明かしをしてくるところがおも
しろい。









『発光地帯』
川上未映子 著     中公文庫

いちおう「食にまつわるエッセイ」という縛りのもとに書かれ
た雑文集。だが、食がまったく関係ない回もあり、まあゆる
ゆるである。

ベット・ミドラーという歌手のことは知らず。
未映子さんがそのひとのライブを観るためにニューヨークに
行ったというのだが。それを聞いた友人の答えが傑作であ
る。気になる方は読んでみてください。


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