2015年7月7日火曜日

あん


☆☆☆★★       河瀬直美        2015年

あの河瀬監督の映画がヒットしてるっていうんで、好奇心
から観に行った。私の知ってる河瀬映画といえば『萌の朱
雀』『玄牝』『朱花の月』である。残念なことにほとんど何も
覚えていない。『朱花の月』の主人公がキリンジの弟に似
てたことしか覚えていない。

まあそれはいいとして、本作は広く一般受け…とも違うが、
ハートフルな…とも違うし、青春映画…ではもちろんないし、
ハンセン病だから社会派…とも言えない、ともかくジャンル
分けを無効化する力強くて繊細な映画だったと思う。
登場人物はみんな、しがないドラ焼き屋の永瀬正敏も、樹
木希林も、内田加羅も、血の通った人間として立ち上がって
来ていた。そのへんも今まで観て来た河瀬作品とは違って
いる、なんて言ったら怒られそうだが。

                                                6.27(土) 新宿武蔵野館


2 件のコメント:

  1. 良かつた。80点。理由のほとんどは、樹木希林にある。

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  2. 記事を読みかえへすと、我ながら何が言ひたいのかわからない記事ですが…。
    いまだに仕事で夜明けに起きなければならないとき、
    この映画の「あん」づくりの光景を思ひ出すので、
    けっこう印象に残ってゐるやうです。

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