2015年4月18日土曜日

春の読書


『マウントドレイゴ卿/パーティの前に』
サマセット・モーム 著    木村政則 訳  光文社古典新訳文庫

「雨」という短篇が読みたくて買った。
モームの「雨」がけっこう重要なモチーフになっている小説もしく
は映画があったと思うんだけど、いくら考えても思い出せない。
なんだったかなー。誰か知りませんか。

「雨」は信仰をめぐるかなり衝撃的な短篇だった。
モームにはこういう南洋を舞台にした小説がいくつかあるようで、
思えば『月と六ペンス』の後半もそうだった。
そのほかの短篇もめちゃおもしろくてビックリ。モームはよく「通俗
作家」という言い方をされるが、もうこの言い方じたいにあまり意
味はないという気がする。モームが通俗的ならば、通俗作家じゃ
ないひとなんてほとんど居ないのでは。

とても良かったので、これからモームは読んでいこうと思う。









『ときめかない日記』
能町みね子 作     幻冬舎文庫

マンガです。
能町さんは「ヨルタモリ」に出ている金髪の女性で、ちょっと前から
週刊文春に連載も持っています。

こういう「微妙な心の機微」みたいなのを手っ取り早く描写するには
マンガは便利というか有効だと再認識した。けっこうおもしろかった。

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