2015年2月7日土曜日

冬の読書


東京は冬が寒くないからいいわ。


『一神教と国家 イスラーム、キリスト教、ユダヤ教
内田樹 中田考    集英社新書

ずっと前に買ってあったけど、人質事件が起きてから読み始め
た。より正確には、人質事件が起き、中田考が「イスラム国」と
の交渉役になってもいいという表明をした記者会見があり、そ
れを文字起こししたものをネット上で読んで、その怪しげな風貌
とは裏腹に理知的な内容に驚いて、慌てて本棚から引っ張り出
して読み始めた。ということになる。

ブログではおなじみの内田樹と、イスラム学の第一人者である
中田考との対談本である。あくまでイスラムに関して素人のウチ
ダ先生が、中田考にいろいろと訊く、という対談スタイルなので、
何も知らない私のような読者にも分かり易い。
イスラームとは本来寛容な「施し」「分け与える」宗教なのだとい
うのはぼんやり分かった。イスラームと領域国民国家(国土があ
り、中央集権的な政府があって、という国のかたち)は水と油の
ようになじまない、ということも。そして原理主義=過激では必ず
しもないことも。それがなぜときにああいう暴力的な集団を生ん
でしまうのか、そのへんはまだまだ勉強が必要なようである。

それにしても安倍晋三は言論弾圧が好きだね。批判されるのが
よっぽど嫌なんだろう。政治家なんて批判されるのが商売なん
じゃないのか。
私は昨年秋からの安倍晋三の行動について、正面から批判を
続けている報道ステーションを応援している。内藤正典、ひるま
ずに発言を続けて欲しい。というか、報道ステーションしか批判
をしていないテレビの現状の方がどうかしていると思うが。










『美女と野球』
リリー・フランキー 著   河出文庫

えー。うってかわって、バカエッセイです。
やっぱり文章って結局のところ人柄が出るわけですよ。それも
「おおいに」出るんです。もちろんバカエッセイであってもそれは
同じこと。リリーさん、好きだわぁ。
こうなったら『東京タワー』も読んでみるか。

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