2015年2月22日日曜日

さらば、愛の言葉よ


☆☆☆      ジャン=リュック・ゴダール     2015年

いちおう便宜上点数を付けておりますが、もう採点不能です。
3Dというオモチャを手にしたゴダールが、まるで子どものように
活き活きと…みたいな評をよく見かけるが、そ、そうなのかね。

3D映画を観るのは初めてなので比較対象がないけれど、松江
哲明氏によると3Dにおける「禁じ手」をいくつもやっているらし
いし、右と左で違う映像を見せたり(当然どちらもよく見えない)、
しばしば高感度モードみたいなザラッザラの画がインサートされ
るし、まあ(いつも通り)わけが分からない。

とても独りでは観に行く気がしないため、友人とふたり、鑑賞後
に殺伐とするだろう精神を銀座ライオンのヱビスビールで慰撫
する算段までして、一種のイベントとして観に行った。
なぜそこまでして自らを鼓舞し、2200円払って茫然とスクリーンを
見詰めなくてはならないのか、もう自分でも分からなくなってきて
いるけれど、それでもゴダールの新作を「観ていない」というのは
どうも据わりが悪いのである。これで今夜から落ち着いて寝られ
ます、というのはおおげさだが、まあだいたいそんなところである。

                                                       2.15(日) 銀座シネスイッチ



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