2014年12月23日火曜日

鬼灯さん家のアネキ


☆☆★★         今泉力哉       2014年

同じ監督でなぜこうも違ってしまうのか。げに映画とは。

父の再婚相手の連れ子である「アネキ」が高校生の主人公
にエッチないたずらを仕掛けてくる、という微かな前情報だ
けを頼りに観た。実は原作のマンガも、今泉監督の名前も
知らなかった。
「血の繋がらない色っぽいアネキ」というのは、最近でも「ご
めんね青春!」にて中村静香が完璧に具現化してくれたよ
うに、際限なく夢の広がるシチュエーションであり、要は男子
の憧れなのである。これをうまいこと「くすぐる」ことができれ
ば、かなり面白い映画になる可能性もあったが、どうも歯車
が嚙みあっていたとは言い難い。すべてが生ぬるく、退屈き
わまる映画だった。

やはりそもそもがピンク映画向きなのかなー。でもピンク映画
にしてしまうと、とたんに上映館も、観る人間も、限定されてし
まうわけで。

                                                        12.21(日) キネカ大森


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