2014年8月11日月曜日

読んだ本


『映画にまつわる x について』
西川美和 著    実業之日本社

西川さんは大好きな映画監督だが、文章もうまいのである。
おもに『夢売るふたり』撮影の前後に書かれたエッセイを集め
た本。これがなかなか素晴らしい。自虐ネタも多いが、嫌味じゃ
ない。素敵なひとなんだと思うなぁ、西川さん。憧れます。










『呪いの時代』
内田樹 著    新潮文庫

現代は「呪いの時代」なんだそうである。
またおんなじようなこと言ってるよ、と思いながらもついつい読んで
しまうという。正直いって後半は「呪い」とはあまり関係なかったよう
な気もするが、前半の「呪い」論はおもしろかった。たいていの本は、
読んで2週間もするとぼんやりした印象だけで、フレーズはひとつも
思い出せなかったりするのだが、このひとの本はたいてい記憶に残
るフレーズがある。たぶんそういう工夫をしているのだろう。今回は
「かけた呪いは自分にかえってくる」「贈り物は、もらったひとにその
価値を決める権利がある」の二つ。









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