2013年10月1日火曜日

そして父になる


☆☆☆★★        是枝裕和        2013年


まず前提として言っておくのは、映画としての質は高いということ。
素人がおいそれと「いやーここはおかしいでしょ」と突っ込める
ようなところはほとんど無い。そういうのは先回りして説明されて
いるか、あえて「説明しない」ことを暗示されている。

しかし観たあと、妙に肩が凝ったのは、この映画が基本的に「詰
め込みすぎ」だからではないのか。意味過剰。意味のないカット
がひとつも無いというのは、それはそれで観ていて疲れるものな
のだ。ということを初めて知った。

カンヌ効果か福山目当てか分からないが、40人ほど入っており、
当地にしては大入り。良いことだ。

役者も好演している。特に尾野真千子の"健気な妻"っぷりに、
完全にやられる。こういう役の方が合ってるよ絶対。
そしてリリー・フランキーはなぜあんなにいつも巧いのか。毎回
感心してしまう。

蛇足だが、「お受験」のオープニングに『レイクサイド マーダー
ケース』を思い出したのはきっと私だけではないだろう。

                                9.28(土) イオンシネマ釧路(旧ワーナーマイカル)


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