2013年6月16日日曜日

マーニー


☆☆★★★       アルフレッド・ヒッチコック       1964年

盗癖のある女と、それを承知で結婚した富豪の男との、かなり「奇妙な」
物語といっていいだろう。

盗癖も、雷を怖がるのも、赤色を恐怖するのも男に触れられるのを拒否
するのも、幼時のトラウマがすべての元凶ということなので、それをなん
とか治療しようと考えた富豪のショーン・コネリーは、とりあえずティッピ・
ヘドレンのトラウマが形成された場所に彼女を無理やり連れていき、し
ぶる当事者を怒鳴りつけ、ティッピ・ヘドレンの記憶をゆさぶって、自身
が記憶に厳重に蓋をしていた恐るべきその体験を、自らの口から涙な
がらに語らせるのである。荒療治にも程があるだろ!

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