2012年12月4日火曜日

悪の教典


☆☆☆★★         三池崇史       2012年

話題作だね。
観るつもり無かったのだが、予告編がおもしろそうだったので、
二階堂ふみも出てるし、観ることにした。

前半にはおおむね満足。凄惨なカタストロフが到来する予感に
思わず胸が高鳴る。三池崇史、盛り上げ方はさすがに巧い。

主人公の英語教師"ハスミン"は、自分の正体に気が付いた者
を順番に、静かに(でもないか)、抹殺していくのだが、こんなこ
とがそう永く続くはずがないというのは、ハスミンも観客も分かっ
ている。いつ破局が訪れるのだろうか、とドキドキしていると、文
化祭を準備中の校舎で、あるちょっとしたアクシデントをきっかけ
に、突如として殺戮は始まる。

……ここまでは良かった。

しかし、後半の大量殺戮の場面には段々とうんざりし始めたこと
は言っておかなくてはなるまい。まず、猟銃でひとりずつ殺すに
は人数が多いね。それと関連したことだけど、全員が泣き叫んで
逃げ回るばかりで、アーチェリー部の彼以外に誰もハスミンに立
ち向かって行くだとか、せめて物陰で待ち伏せて逆襲するだと
かを考えないのはいくらなんでも不自然ではないか。高校生なん
だから、あれだけ人数(42人)がいたら、5~6人は「よっしゃ、俺
が逆にぶち殺したる!」という気骨のある奴が居てもよさそうだ。

                                      11.24(土) ワーナーマイカルシネマズ釧路


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