2012年8月6日月曜日

ダークナイト ライジング


☆☆☆★★     クリストファー・ノーラン    2012年   

これも今年公開される「コケられない映画」の筆頭だろう。
前作『ダークナイト』は、ジョーカーという悪役によって「存在を許さ
れている」ヒーロー"バットマン"の苦悩を描いて秀抜だった。映画
はアメリカで空前の大ヒットを記録した。アメリカ人がああいう映画
が好きだとは意外であった。
そこでやめときゃいいものを、わざわざ続編を作るのは、よほどの
覚悟があると見える。勝算あり、ということか、と期待しますね。

すさまじいスケールで展開される新たな悪役"ベイン"の物語はそれ
なりに見ごたえがあり、予算の無駄づかいではなかった。しかし、プ
ロットじたいは、どこに勝算があったのだろう、と首を傾げたくなるも
のである。あまり驚きはない。古典的なヒーローの挫折と復活の物
語といえる。そしてなぜかカタルシスも抑え目である。

                                         7.29(日) ワーナーマイカルシネマズ釧路


0 件のコメント:

コメントを投稿