2012年1月1日日曜日

ベストテン [2011年公開]



迎春。
今年もよろしくお願いします。

恒例のベストテンです。まずは新作映画。


1. ソーシャル・ネットワーク  ☆☆☆★★★
今年観た新作映画27本のトップは、本作にしました。演出、
脚本、音楽、どれも文句ないですよ。前評判どおりのおもし
ろさ。主演の彼も良い感じにイカれてた。

2. コクリコ坂から  ☆☆☆★★★
こっちが1位でも別によかった。それぐらい傑作だと思う。
もし駿が作ったら、どうなっただろうとも思うけれど。

3. 東京公園   ☆☆☆★★
あまり話題にはならなかったけど、間違いなく秀作。おれって
どう見ても青山真治が好きってことになるんだろうね、はたか
ら見たら。

4. 奇跡      ☆☆☆★★
是枝監督の独特な感じのユーモアがやさしく炸裂しているとて
も変わった映画。

5. モテキ     ☆☆☆★★
今年は長澤まさみが覇権を取り戻した年ですね。「コクリコ坂」
の海ちゃん、「奇跡」の図書室の先生、そして本作のヒロイン。
主演女優賞は彼女です。映画としてはそうたいしたデキでもな
いですが、一連の盛り上がり方も含めておもしろかったので。

6. マネーボール   ☆☆☆★★
ブラピがシブく貫禄をみせつけた感のある作品。コンビを組んだ
ふとっちょの若者も印象的だった。

7. ゴーストライター   ☆☆☆★★
丁寧につくられたサスペンスで、孤島、船、ナビ、携帯などの要素
を巧みに使っている。映画を観るよろこびを再確認できる作品。

8. 恋の罪       ☆☆☆★★
今年は園子温監督から2発の爆弾が投下されると聞いていたので、
非常に楽しみにしていた。本作と「冷たい熱帯魚」である。もっと伸
びるかなと思ってたんだけどなー。田村隆一の詩(「言葉なんか覚
えるんじゃなかった」)とか、良かったけど、演出に若干しつこさが目
立ってきた感がある。

9. 神様のカルテ  ☆☆☆★★
予告篇を目にした段階ですでに「おもしろいかも」という希望は完全
に捨てていたが、かえってそれがよかったみたいである。櫻井くんと
加賀まり子と池脇千鶴が良かった。あおいさんは普通。

10. "DOCUMENTARY of AKB48 to be continued" ☆☆☆★★
それなりによく出来たドキュメンタリーだったと思う。岩井俊二は新作
を撮らないのか。待ってるのだが。

次点 冷たい熱帯魚   ☆☆☆★
いままでも暴力描写、残酷な描写は少なくはなかったが、本作で爆発
した(暴発した?)感じですな。普通の監督なら、風呂場で死体を解体
するシーンをあそこまでしつこくやらない。

<講評>

今年の新作映画は、残念ながら低調だったと言わざるを得ない。
「ソーシャル・ネットワーク」はすぐれた作品ではあったけども、率直に
言ってベストワンになるようなタマではないと思う。ベストテンを選ぶに
あたっても、いつもの年のように、これも入れたい、あれも入れたい、と
いう感じではなく、これ、うーん…10位かぁ? なんか無いのかよ他に
マシなやつ、とまあ、言ってみればちょっと無理して10位以内に入れな
ければならないような作品までもがベストテンに並んでしまったのはま
ことに遺憾である。
誰もおまえに頼んでないのに、勝手に新作映画に優劣をつけて、今年
は不作だった遺憾であるとかっておまえどんだけエラいんだよ、という
つっこみはどうかやめていただきたい。単なるいち映画ファンの、しかも
偏った嗜好を持つ映画ファンの、年に一度の楽しみである。以下に今年
観た新作映画を列挙する。

アンストッパブル、ソーシャル・ネットワーク、ザ・タウン、RED、ヒア アフター、DOCUMENTARY of AKB48 to be continued、冷たい熱帯魚、ブラック・スワン、プリンセス トヨトミ、SUPER 8、さや侍、コクリコ坂から、ゴーストライター、神様のカルテ、監督失格、東京公園、奇跡、モテキ、婚前特急、軽蔑、ステキな金縛り、ハラがコレなんで、マネーボール、ツレがうつになりまして、朱花の月、アントキノイノチ、恋の罪、聯合艦隊司令長官 山本五十六 (27本)

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