2011年11月22日火曜日

ハラがコレなんで

☆☆★          石井裕也         2011年

ひどかった。
少なくとも私には、どこがおもしろいのかさっぱり分からな
かったね。
札幌で観たのだが、客はわたしを入れて3人。まあ、しょうが
ない。「川の底からこんにちは」は別に大ヒットしたわけじゃ
ないし、そもそも札幌で公開してないのかもしれない。前作
「あぜ道のダンディ」も全然評判になっとらんようだし、石井
裕也なんて全国区じゃないだろう。それに、話は変わるけど
も、あれなんだってね、監督名で新作映画を観るってことあ
んまりしないらしいね、世間一般には。出てる俳優だとか、
予告編のだいたいの感じで観るかどうか決める、という人が
私のまわりにも多い。女優を見るため、というのは、私もたま
にあるから分かる。しかし、予告編なんてまったくアテになら
んだろうに。というかというか、そもそもあれなんだってね、
映画なんて普通年に何本も観るもんじゃないらしいね。まあ
それがいいのかもしんない。あるいは。

えーと、話が逸れましたが、「川の底からこんにちは」の時
ユーロスペースは爆笑の渦だった…という話は以前もしまし
たが、今回笑ってるひとは居ませんでしたな。この差はどこ
から来るのだろう。もちろん映画のデキがまったく違うわけで
す。演出がうまくいかなかったのか、脚本を練る暇がなかっ
たのか。まさかヒロインの差ではあるまい。
脚本がもともとズレているというのを強く感じた。「川の底か
ら~」にはほんとうに驚かされたし、「いちばん良いときの伊
丹十三」を彷彿させる作風だ、とまで言わしめたものである。
私に。
この作品にはそんな面影はこれっぽっちも無い。公開中の
映画の悪口はこのぐらいにしといた方が日本映画のためか
もしれないが、これを観るぐらいなら「川の底から~」を借り
て観ましょう。

                                  11.9(水)  ユナイテッド・シネマ札幌


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