2011年10月30日日曜日

映画が目にしみる [増補完全版]


小林信彦 著    文春文庫

中日新聞に連載していた短めのコラムから、映画・芸能に関する
ものをピックアプした、とのこと。「短め」とは、原稿用紙4枚程度。
寝る前にいくつか読むのに最適だったので、ここ1ヶ月ほど、ちび
ちびと読んでいた。
小林さんは、新作映画を紹介していても、ふっと五十年代、六十
年代の映画に話題が飛ぶことが多いので、この長さだと新作1本
を紹介するにも少し短いと感じる。やっぱ文春のコラムの長さが
ちょうどいいと思うんだよなー。

この頃の小林さんはニコール・キッドマンにほとんど「熱中」してお
り、ニコールの出演作が公開されるたびに取り上げ、おもしろくて
もおもしろくなくても、まあニコール・キッドマンが可愛かったから私
は満足だが、みたいな感じで結局まとめてしまう、という離れ業を
何度もお決めになっていらっしゃる。さすがである。そういえば先
週の文春コラムでは、「幸福の黄色いハンカチ」をリメイクしたドラ
マに触れていて、中身には全然感心しなかったらしいが、まあ掘北
真希が観れたから満足、とまとめてらっしゃった。けだし離れ業で
ある。


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