2011年9月6日火曜日

少年の日の思い出


ヘルマン・ヘッセ 著   岡田朝雄 訳    草思社

ヘッセ青春小説集、とサブタイトルにある通り、表題作のほかに

・ラテン語学校生
・大旋風
・美しきかな青春

を収める。この3篇も無性に良い。ヘッセの文章はなんでこんなに
心地良いのか。登場する人物に向けるヘッセのまなざしはどこま
でも優しい。

「少年の日の思い出」というと、おおかたの人は「教科書のやつ!」
という反応らしい。戦後すぐから現在まで、多くの国語教科書(中学
生用?)に採用され続けてきたらしく「あの、蝶をつぶしちゃうやつで
しょ?」という感じで、日本で最も有名なヘッセの作品のようだ。
だが私はどうも読んだ覚えが無い。
国語の教科書は、授業でやらないところも全部読んだはずなので、
覚えがないということは宮崎県で採用している教科書には載ってい
なかったということだと思う。私が覚えてないだけかもしれないが。

そういえば以前も、「赤い実はじけた」とかいう、教科書に載っていた
小説の話で場が盛り上がってた時に、全然そんなの読んだ覚えが
なくて、ひとりポカンとしていたことがあった。つまんなそうな題名だか
ら別にいいんだけど。
どうなんでしょう。宮崎以外の出身のひとは「え、『赤い実はじけた』知
らないの?」という感じなんでしょうか。


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