2011年6月24日金曜日

車輪の下で

ヘルマン・ヘッセ 著    松永美穂 訳   光文社古典新訳文庫

とうぜん再読…と言いたいところだが、実は初めて読んだ。
…ヘッセいいよ、ヘッセ。
読書感想文で『デミアン』を読んで以来のヘッセ先生。
ほんとに良い文章で、さくさく読めた。一読、なんてことない、
癖のない普通の文章なんだけど、読んでて気持いいのは
やっぱりヘッセがうまいのか。
翻訳でも、ヘッセの文章が美しいのは十分伝わってくる気
がいたしましたよ。

しかし…かわいそうだね、ギーベンラートくん。もうちょっと
気楽に生きれなかったものか。

2 件のコメント:

  1. ヘッセ先生(この呼び方はじめて)いいよね。
    大好きー!
    『シッダールタ』を仕事の合間に夢中で読んで(移動中など)、興奮のあまり変なテンションになったことを思い出しました。
    で、今寝る前に『メルヒェン』読もうと思ったら、見当たりません(TT)きっとどこかの鞄の中だなあ…。どうしようこの気持ち。その中にタイトル忘れたけど、先の震災の様子を思い起こすような物語が入っていて、どこかの平和で美しい国に大地震が来る話なんだけれどね、読み進めると、わあ…とになりました。物語の力はすごいや。

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  2. ひさびさに「あぁ、よかった…」と余韻を噛み締め
    たくなる小説でした。好きな魚釣りをするハンスの
    描写とか、退学になって帰って来た息子とどう接し
    ていいかわからないギーベンラート氏とか…切ない
    ですなー。
    ヘッセ先生、他もあたってみるわ。
    『デミアン』もう1回読みたいね。

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