2011年1月23日日曜日

TAKESHIS'

☆☆★★★      北野武     2005年

初期の神がかり的作品群に比べると、画面に緊張感がない
のは明らか。役者の演技や淡々とした進行は、いつも通りと
いえばそうなのだが、まるで魔法が切れてしまったかのように、
観ていて退屈してしまう。原因は演出なのか、脚本なのか、役
者なのか、はたまた全部なのか。
脚本は悪くないような気がする。夢と夢が、あるセリフや小道具
で繋がっていくという脚本は凝っていて面白い。ハッとする場面
は何度もあった。でも銃を馬鹿みたいにバンバン打ちすぎだと
いう人もいて、まあ、そのとおりだね。別に打ってもいいのだが、
『その男、凶暴につき』で白竜が逃げるたけしに向かって打った
弾が通行人の女の子の頭に当たって血が壁に飛び散るという
シーンを、実にサラっと、何でもないことのような演出でやってし
まうような、ああいうのがまた観たい。
役者でいえば、ひさしぶりに京野ことみの存在を思い出したけど、
けっこう可愛いね。

                                                            1.11 (火)  HTB

2 件のコメント:

  1. いろいろ考えてるフリをしている者です。

    お勉強おつかれさんでした。

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  2. このブログの副題を忘れて、
    妙なことを口走ってしまいました。
    「ソシアリスム」の予告編見たけど、
    すげぇかっこよかった。

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