2011年1月17日月曜日

ゲーム

☆☆☆★★★    デヴィッド・フィンチャー   1997年

洗練された悪ふざけの映画。マイケル・ダグラスの投資会社社長
のもとに、音信不通だった弟(ショーン・ペン)が現れ、「ゲーム」の
話をする。刺激の無い日常を一変させてくれるという「ゲーム」に
半信半疑で参加登録をしたが最後、じわじわと奇妙なゲームの世
界に実生活が侵食されていく。
このゲーム、ほんとに会社でお膳立てしてやるとしたら、金がいくら
あっても足りないし、悪ふざけが過ぎるし、あちこち辻褄の合わない
部分もあるので、「ありえねー」と一言で片付けるのはたやすい。た
やすいが、そう一蹴してしまうにはあまりにもったいないほどちゃんと
「映画」になっている。ラストに呆れるひとも少なくなかろうが、私は
楽しめた。
なにより新年早々「いやあ、映画って良いもんですね」と水野晴郎風
に思わせてくれたのは嬉しい。最新作「ソーシャル・ネットワーク」が
楽しみである。

                                                          1.9(日)    BSフジ

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