2017年6月27日火曜日

【LIVE!】 相対性理論


証明Ⅲ

 1. ウルトラソーダ
 2. ベルリン天使
 3. とあるAround
 4. ケルベロス
 5. 夏至
 6. キッズ・ノーリターン
 7. 13番目の彼女
 8. ペペロンチーノ・キャンディ
 9. バーモント・キッス
10. 弁天様はスピリチュア
11. スマトラ警備隊
12. 帝都モダン
13. ロンリープラネット
14. 応答せよ
15. おやすみ地球
16. FLASHBACK
17. わたしは人類

<Encore>
 1. LOVE ずっきゅん
 2. 天地創造SOS

                                     6.17(土) 中野サンプラザ

ライブ自体はいつも通り。
曲間にはやくしまるがゆっくり水を飲む時間がある。
水を打ったように静まりかえるとはあのことだろう。
ベストアクトは「FLASHBACK」。やはりこの曲、ライ
ブ映えする。

こないだのバックホーン以来、中野サンプラザの響きの
良さが気になっている。
先日の森山直太朗も今回の相対性理論も、色んな会場で
聴いているけど、やはりサンプラザの音がいちばん良い
気がしている。気のせいか。いや、押しつけがましくな
い低域と心地よい残響が演奏を3割増にしているのはま
ず間違いなかろう。

ここで山下達郎を聴いてみたいものじゃのう。しかしチ
ケットは取れない。どうしたもんじゃろのう。

2017年6月23日金曜日

続・激突!/カージャック


☆☆☆★★    S. スピルバーグ    1974年

スピルバーグにだって新人時代があった。
この映画が彼の劇場デビュー作である。高名な『激突!』
はテレビ映画で、劇場公開作ではないらしい。へぇ。

原題は"The Sugarland Express"、この時代にはよくある
ことだが、『激突!』とはまったく関係ない独立した映画
である。Sugarlandはアメリカの地名。里親の元に引き取
られてしまったわが子を奪還すべく、まだ刑期の残ってい
る夫を脱獄させ、パトカーを奪って警官を人質にしながら
一路Sugarlandを目指した実在の(!)夫婦の話である。

内容に反してサスペンス色は薄く、警官の追跡もなんだか
本気じゃないというか、のんびりしているというか、牧歌
的である。しかし弛緩しそうになると突然凄まじい銃撃戦
やカーチェイスが始まったりして、このへんのバランスは
さすがにデビュー作から秀でているような気がするぞ、ス
ピルバーグ。栴檀は双葉より芳し。ちょっと違うか。

                                               6.15(木) BSプレミアム


2017年6月21日水曜日

赤線地帯


☆☆☆      溝口健二     1956年

劇中では、売春防止法が成立せずに2度流れ、みたび
国会で激論が交わされている様子がラジオから聞こえ
てくる。そんな時代の、いまは公認なのにもうすぐに
でも違法になるかもしれない赤線地帯で、絶望を抱え
ながらもたくましく生きる女たちの群像劇。

大阪から流れてきた京マチ子のはねっかえりぶりを仲
介業者が表現した「アプレのプレプレ」という言い回
しが素晴らしい。

画像はお店のナンバーワンですさまじい金の亡者を演
じた若尾文子。

                                           6.14(水) BSプレミアム


2017年6月18日日曜日

トゥルー・グリット


☆☆☆★★   ジョエル/イーサン・コーエン  2011年

コーエン兄弟による西部劇。"TRUE GRIT"は「真の勇者」
と訳されていた。『勇気ある追跡』(1969年)と同じ原
作に基づいているとのこと。要はリメイクだ。

14歳の少女の独白から始まる。その独白で早くも
「父親を殺して金を奪った犯人を追跡して復讐を遂げた」
ということが明かされる。結末が先に分かっても、俺た
ちの映画で退屈させることは無いぜ、というコーエン兄
弟からの挑戦状にしか聞こえない。

この少女がめちゃくちゃ変わっていておもしろい。復讐
を成し遂げるため、弁護士と訴訟をちらつかせて海千山
千の男たちを説得・脅迫していく姿はタフそのもので痛
快である。「ひよっこ」でいえば豊子。

犯人は先住民の居留地に逃げ込んだという。法の支配す
る街ではタフな豊子が、法律など通用しない、もっとヘ
ビー・デューティな世界に身を置いたときにどう困難を
乗り越えるかという物語になっている。

ラストのサーカス団とのやりとりだけが分からなかった。
なぜ彼女は団長を痛罵したのか?

                                             6.14(水) BSプレミアム


2017年6月17日土曜日

メッセージ


☆☆☆★     ドゥニ・ヴィルヌーヴ     2017年

宇宙から12体の巨大なばかうけが飛来する映画としてすっか
り有名な原題"ARRIVAL"を観て来た。
昨年のInterBEEでこの映画の音響デザインを担当した人物の
講演を聞いて興味を持っていたからである。その方、『ロー
ド・オブ・ザ・リング』シリーズや『ホビット』シリーズな
ど世界的な超ヒット作を手がけている音響デザイナーだった
のだが、あいにくファンタジー映画に興味がないため1本たり
とも観たことがなくて、自分の不勉強を恥じたものである。

『2001年』のモノリスとは違い、この「物体」には宇宙人が
乗っていることが序盤から分かっている。問題は、言葉の通
じない彼らが「何のために」地球に来たかを質問したいのだ
けど、相手の答えは分からないし向こうがこちらの質問を理
解したかどうかも分からんじゃないかということで、気鋭の
言語学者(エイミー・アダムス)と物理学者が呼び出されて
宇宙人との究極のコミュニケーションを図るというなかなか
おもしろい趣向である。物理学者がもうちょっと活躍してく
れるとよかったのだが。

                                             6.11(土) 渋谷HUMAXシネマズ


2017年6月14日水曜日

獄門島


☆☆☆       吉田照幸      2016年

長谷川博己を主演にリメイク。
昨年の放送時にはなぜか録画できておらず、一瞬意識
が遠くなった。ま、でもすぐ再放送あるだろと思って
いたら、なかなか無かったね。

長谷川博己の金田一はあえて石坂浩二ののんびりした
感じを排除して、機敏で理知的で時に狂気をたたえた
人物像として提示されている。それにしては連続殺人
を食い止めることができてないが…というのはあらゆ
る推理モノについて言えることだから言わないでおく。
大原麗子がやった役は仲里依紗が務めた。「この女、
可愛いけど絶対関わらない方がいい」感に関しては大
原麗子に遠く及ばないが、悪くはなかった。

「きちがいじゃが、仕方がない」もちゃんと音声を消
されず放送されてひと安心。往年の佐分利信が演じた
役をできるのは、たしかに奥田瑛二だけかもしれない。

                                           5.30(火) BSプレミアム







<ツイート>
文春の小林信彦さんのコラムが掲載されなくなって
もうひと月になる。体調を崩しておられるのだろう
か。私が文春を毎週買うようになったのは高島俊男
の「お言葉ですが…」を読むためだったが、高島氏
のコラムが終わってからも小林さんのコラムを読む
ために買い続けて、今に至る。回復を祈ります。

2017年6月7日水曜日

夜空はいつでも最高密度の青色だ


☆☆☆     石井裕也    2017年

石井裕也の最新作は最果タヒの詩集が原作! 
危ないですよねー。それを耳にしてまず大丈夫か
いなという心配はしたけれども、彼はクレバーな
ひとなのでまあ目を覆うような悲惨な映画にはな
りますまい。

主演は向かう所敵なしの池松壮亮と、ほぼ新人の
石橋静河。石橋凌・原田美枝子夫妻の娘だって!
お母さんにはあんまり似てないかな。

都市に生きる若者の孤独、生きづらさ、閉塞感。
そんな言葉を付与できそうな内容だったが、いた
ずらに登場人物がポエムな台詞を口走ったりはせ
ず、ひと安心。渋谷、新宿、見慣れた風景である。
突然死する先輩の役で松田龍平も出演。

                                  5.27(土) ユーロスペース